三十三観音巡礼  非公式サイト(煩悩充実日記)

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【0038 観】神仏の島 弁財天に彩取られた水辺楽園と観音信仰

あれだけ小さく見えた竹生島が、近づくと山に見える。

潮風の匂いがしない。

淡水の空気感に爽やかな無臭感。

船着場から島内の僅かな入江に、おみやげ屋さんが並ぶ。

水辺で、淡い夏色の観光旅行の風情がいい。

カキ氷、アイスの案内が、

日差しと共に心に揺さぶりをかける。

店の前を通り抜けようとすると、早速うちの子はカキ氷のトラップにハマる。

 

「まずは、お参りしてからね」

 

甘味トラップをくぐり抜け、階段が立ちはだかる。

狭い島では崖のようだ。

階段を見上げたところに本堂がある。

 

そこには、島のメイン弁財天さまが鎮座する。

 

祈りの階段とはよく言ったもので、ハぁハァ。

人間工学に基づかない石段を、

一歩一歩で立ち止まりながら昇る。

 

観音様は、どこなんだ。

 

どこから寺でどこが神社か、混在化してるのでよくわからない。

観音様はどこにいらっしゃるのかな。

取り急ぎ、本堂の弁財天さまに向かって昇る。

 

弁財天は、元々インドの神を仏教が取り入れたもの。さらに日本神々とも合わさってパワーアップ。

神仏習合の見本。

元々色々な神や仏が混ざってるもんな。

弁財天さま自身が、日本の神から市杵嶋姫命(いちきしまひめ)水の神、海の神・子守の神・財宝の神・交通運輸の神・技芸の神。

インドヒンドゥーの女神サラスヴァティーから、水(湖)の神様で芸術・学問・知恵の神として仏教に取り入られて、

仏教では、仏を守る守護神の天部として弁才天と呼ばれ、日本に入って財宝の財が入って弁財天となっている。

総合してみると、

水辺に、

芸術に

財宝に

守護神で

女性に

知性。

が特長。

ご利益はかなりありそう。

 

琵琶湖にポツンと浮かぶ神の島。

 

竹生島が、それを表したかのように神と仏の一体化したワンダーランド。

 

本来、日本はこうでなくっちゃいけないよ。

寺が潰され、神社とわけられてしまった。明治期の廃仏毀釈が悔やまれる。

 

子供達は、

階段を楽勝に登り切り。

こちらは、遅れてやっとのことで階段を昇りきる。

デカイな。

本堂。

ご立派。

島のサイズからしたら、こんな立派な本堂があるんだ。

以前にも来たことがあるがもう忘れている。

改めていいな〜。

 

正面に大弁財天の提灯が掲げられており。

堂内の薄暗い中からのパワーが伺える

大だもんな。

弁財天の中でも、大(だい)はここだけ。弁財天の中の大弁財天。

 

堂内に入ると、赤い手のひらサイズのだるまで埋め尽くさせてる。

「弁財天様の幸願いダルマ、一体500円。」

中には、願い事を入れ奉納する。

こんなに一杯願い事、弁財天さまも受けるの大変だな。

その数不明。

めちゃめちゃある。

赤色がいい。

フォトジェニック。

インスタ映えってかんじ。

堂内左右には、弁財天坐像が奉納されて据えられている。

戦国武将の浅井長政の父も弁財天様を製作して奉納しているとのこと。

 

しかし、真正面の御本尊は伺えない。

閉ざされている。

隙間を除くもの暗くてよく見えないな。

秘仏

60年に一度にご開帳。

次回が2037年

一生に一度見れたらいいとこだよな。

仮に見れるとしても、船で渡らなきゃならない事を考えると、延人数も限られる。

最初で最後のチャンス。

巡り会えるかな。

2回見ようともうとすろと、6歳ぐらいで見られたとすると、記憶残るかな?次が66歳。20歳で機会に恵まれたとして、80歳だと寿命が迫ってるかも。30歳だと90歳にも、仮にも生きてても歩けるかなとなってくる。

前回が1967年ってことは、私だとすると次回を逃すと110歳超えなきゃいけない。

最新科学では、理論上120歳まで生きれるとのことだが・・・。

長野善光寺の御開帳イベントは有名だが、7年に一度。

これも超ビックイベントだが、ただこれはお前立ちと言われるレプリカで7年に一度。

御本尊は今だ誰も見たことがない秘仏

寺の人も見れない。

まだ、60年に1回でも御本尊見られるのでまだマシかな。

ほんと大事にされてきているってことか。

 

この時間の流れは貴重なだ。

逆らえない。

自分の人生なんて、この御開帳の時間軸をまえにすると、ほんの一瞬に思わされる。

 

戦国の武将 織田信長のドラマの最後といえば、明智光秀に寝込みを襲われ炎の中で白装束で演目の敦盛を舞って、炎の中に包まれていく。

「人間(じんかん)50年 

  下天(げてん)の内をくらぶれば

    夢幻のごとくなり

 一度生を受け 滅せぬもののあるべきか」

 

信長のすごい人生でも47歳の生涯。

これだけ凄い人物も人間亡くなるのです。

すごい人生も考えもかも。

 

燃え盛る中で、記録は取れないだろうから、言ったかどうかは本当のところは不明でしょうが、人の人生は高々50年、最近は伸びたといえども80年〜90年。

神や仏の感覚からは、確かに私の人生は誤差レベルに。

 

竹生島は、法厳寺は、1300年レベル。

歴史の積み重ねで語れるのがすごい。

これぞ日本。

創建は奈良時代。亀神元年724年。聖武天皇から続く。

特に戦国時代が熱い。

浅井vs天才信長、引き続ぐ秀吉の影響を受けた北近江(滋賀県)を語る。

 

歴史ある西国巡礼三十三ヶ所第30番札所でもある宝厳寺

 

そうそう観音様へ。

どこから行けばいいのか。小さい島ながら迷うな。

観音堂へ。

2013年から、残念ながら法厳寺の寺宝とも言える唐門、観音堂が修復工事中。

極彩色の唐門(国宝)

また今度だな。

綺麗になった、唐門に観音堂は安土桃山に戻してくれるのかな。

信長の建てた安土城はないし。秀吉の建てた大阪城も鉄筋コンクリートに変えられてる。

ただ、秀吉がたてた幻の大阪城の遺構が唯一残っているのがこの唐門。

なぜかここ竹生島に移築されている。

安土城大阪城も現物が残ってたらとんでもなく絢爛豪華だったろうな。

この安土桃山時代は、狩野永徳長谷川等伯の障壁画などから大胆で繊細で、すごかったろうな。

その片鱗がここだけ残されている。

 

唐門の裏には観音堂重要文化財)が隣接している。

西国巡礼の目指すところだ。

 

千手千眼観世音菩薩(せんじゅせんげんかんぜおんぼさつ)

 

何もかも見守る千眼。

人々を漏らさず慈愛に満ちた救済をする。

 

お住まいの観音堂は修復中だ。

 

これもまた、たまたま今は修復しているから見られないけれど、

そもそも御本尊は伺えない。

閉ざされている。

秘仏

弁財天さんと同じ60年に一度にご開帳。

次回が2037年

一生に一回だな。

最初で最後のチャンス。

 

また来れるだろうか。

人生の楽しみの一つとして残しておこう。

 

千手千眼観世音菩薩を納めた観音堂から

順路、都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ)へ。

神仏ワンダーランド最後のアトラクションへ。

渡り廊下でつながる。

 

神社へつながる渡り廊下が、

舟廊下と呼ばれ重要文化財

 

舟廊下は朝鮮出兵のおりに秀吉公のご座船として作られた日本丸の船櫓(ふなやぐら)を利用して作られたところから舟廊下。

重要文化財で、繋ぐ。

学校の渡り廊下とはちょっと重みが違う。

これも唐門、お御堂と同時期に桃山様式で作られたもの。

ここまで宝厳寺

 

次回、都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ)へ。