「牛に引かれて善光寺」をことわざを辞書で調べると、
信心のない老婆が、
さらしていた布を角にかけて走っていく牛を追いかけ、ついに善光寺に至り、のち厚く信仰したという話から、
思ってもいなかったことや他人の誘いによって、よいほうに導かれることのたとえ。
たとえ通り、単純に善光寺にお礼参りに向かうのではなく、ご褒美で北向観音の別所温泉に導かれたような気がする。おかげさまで風情ある温泉にもゆっくり浸れた。ことわざの牛に引かれてのこの導く牛は、観音さまの変化した姿ではないかと言われている。
何に変化されていたのか?
観音様。
こちらがお礼しなければならないのに、観音さまありがとうございます。
お礼参りこれで満足?いやいや、善光寺がまだお参りできてない。
板東三十三ヶ所のお礼参り、これからがメイン。車で北を向いて約1時のドライブ、最終地点の善光寺に向かう。
絶対秘仏。
誰も見ることができない。
絶対秘仏。
そう言われると、見てみたいと欲がでてくる。どんなんだろうか。
どんな仏像?
御本尊の仏像は、一光、三尊、阿弥陀如来。
阿弥陀如来さまを真ん中に、背後が光り輝く世界に、三尊なので仏像が三体ならぶ。主役の阿弥陀如来さまの左右に観世音菩薩と勢至菩薩が脇を固める。
ここにも観音様がいらっしゃる。
なんで秘仏なのに三尊あるとわかるの?
誰も見れないのではどんな仏像がわからないのでは?と思ってしまう。
絶対秘仏だと写真も何もない。
御本尊が隠されているので、実はレプリカが作られている。
前立(まえだち)、身代わりの、
善光寺前立本尊。
この秘仏の身代わりの前立本尊を、レプリカと言っても舐めてはいけない。
身代わりの前立本尊の仏像でさえ簡単には会えない。数え年で7年毎にご開帳のイベントでしか見れない。
レプリカだよ。
それもご開帳の時だけ。
どれだけありがたいねん。
オリンピックの開催でも4年だよ。
そのレプリカのご開帳のイベントに、約2ヶ月で、700万人を超える参拝者を集めるウルトラビックイベント。
善光寺御開帳。
めちゃくちゃ凄い集客。
東京ドームが、ジャイアンツの試合が満席で4万5千人位。
そう簡単に人は集められないよ。
めちゃくちゃ人気寺院というのがわかる。
江戸時代には、一生に一度はお参りしたい善光寺と言われていたのは、令和の今でも生きている。
次のご開帳は、令和3年4月4日から5月30日までの57日間。AI、5Gの時代になろうとも、おそらく人間の煩悩は消えないのでビックイベントになるだろうな。
イベント時の御利益めちゃくちゃありそう。
信州長野。
観音様の導きで到着です。
東日本では最大級の人気寺院なので、門前町も楽しみたい。善光寺側の駐車場ではなく、メインストリートの仲見世通りも歩きたい。
車を降りて直ぐに、道脇にお店がいっぱい。わー、後で何食べようか気分が盛り上がる。
まずは、お礼参り。
さあ、善光寺へ歩こう。
つづく。