5:40ロビー集合。
閑散とした中、ロビーに向かう。流石に眠たい。遅れないようにと意識すると、グッスリ眠るとまではいかなかった。うとうとした感じで 目覚ましなしで起きた。
パラパラと人が集まり出す。
知らないものどうしなので、微妙な距離感で僧侶がこられるのを待つ。
このな早朝に、ものづきな人がいるもんだと、自分を棚に上げて思う。
この辺が宗教の秘められたパワーかな。
朝のお勤めを体験してみたいのか。
朝からそんなくだらないことは、到底聞ける雰囲気ではない。
あ、案内係の方かな、オレンジの袈裟で現れ、これから始まるツアー感でワクワク。
長谷川等伯親子の障壁画が楽しみに参加しているのだが、仏教ファンとしてはご本尊に会えるのもこれまた楽しみ。
寺社のメインとなるご本尊は、必ずといって御朱印にも書かれる。ということで、総本山智積院は、真言密教の本拠地でありますので、やはりセンターは、大日如来でしょう。
授けられ
日本に持ち帰ったきて
本物がここにある。
その中心的な仏様が大日如来。
このブログのメインは観音巡礼。
観音さまは、如来までの悟りを開く一歩手前の菩薩さま。後もう少しでワンランクアップで如来になられるとてつもなく偉い方ですが、如来様はすでに悟りを開かれた方でその上を歩む。
菩薩さまを超える悟りを開かれたブッダ(
お釈迦さま)は、釈迦如来。阿弥陀如来や薬師如来などなどの格ある如来さまのひとり、大日如来さまは、これら如来さまにおいても様々な大宇宙も含めて真ん中に鎮座する。
密教のアイドルだとすれば、センターに位置されるのが大日如来。
どれだけ凄いのか私には本当の実力は掴めない。
その凄すぎる存在が、我々には遠く思わせる大日如来の化身が、不動明王の姿となって我々の前に現れ、憤怒の凄い形相で煩悩を断ち切ってくれる。
大日如来を、大切にしている真言宗といえば不動明王も外せません。
お釈迦さま、ブッダ、釈尊に始まる仏教は、菩薩や明王を従え悟り、さらに悟られた如来の中の如来をつくり、強大な仏の世界を広げてきた大乗仏教がインド→中国シナ→日本と伝わり
今日は、この極東の智積院にて仏像を目の前にして朝の読経を聞ける。
テーマパークではなくて、本物の仏教を体験しに京都にきている。
世界中から訪れても不思議ではない。 真言宗智山派 総本山
真言宗十八本山巡拝霊場
近畿三十六不動霊場 第二十番
京都十三仏霊場 第一番
神仏霊場 京都 第四十番
どこにおいても、格調高い仏さま扱いである。
この熱い格式ある仏像に会いに、5:40静かにスタートする。
僧侶のオレンジ色の袈裟が雰囲気をあげる。コスプレではなく本物である。
僧侶を先頭に、ゾロゾロと15名位だろうかついていく。
金堂に向かっている。
わりと新しい金堂。
正面の扁額(へんがく)に智積院とかっこよくかかげららていて、その下の奥に暗い中にご本尊が佇む。
側までいくとでかい。
僧侶に連れられて中にはいる。
金堂内部は、黄金に仏様が包まれていて、そんじやそこらの仏壇ではない。
絢爛豪華。
その前に案内され僧侶のお勤めを待つ。
何名だろうか?
観覧者と同じ数以上の僧侶が、仏壇を囲むように並ぶ。
太鼓の前にも人が待ち。
読経の合図を待つ。
リーダー格の方が、リードして読み上げる経が響き渡る。
はじまった。
リーダーに、太鼓でリズム🎵とお経にスピード感がます。
一斉に若い僧侶が本気で読み上げる経が広い館内に響き渡る。
ガンガンに叫ぶように、読まれる経は大迫力で圧倒される。
葬式の地味なレベルではない。
壮大に響き渡る中、大日如来を見るとその佇まいがオーラに包まれたように見える。
いや〜。
現実世界なのかわからない。
眠い中、朝起きてゴニョゴニョしている時間帯に絶叫である。それも若い男子が声を揃えて大合唱である。
金堂の高い天井から部屋の隅々にまで響き渡る。
日常の朝は、通勤の満員電車が現実世界。
同じ時間で、同じ日本で、こんなことが毎日行われて、千年超えて祈られてるのだろうか。
非現実のようで、現実にいま目の前で行われている。
明日の朝も変わらず行われているのだろう。
凄いな。
不思議な世界観に浸る。
そして、ひと段落して不動明王が鎮座する明王殿へと案内される。
早朝ツアーはつづく。