三十三観音巡礼  非公式サイト(煩悩充実日記)

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【0046】第18番 日光山 中禅寺(立木観音)

日光男体山の観音薙で大規模な崩壊及び土石流が発生して、立木観音堂二荒山神社、小学校が被災した。

この時、明治35年(1902)。

男体山からの山津波により中禅寺境内全体が中禅寺湖に押し出された。

 

中禅寺の本尊が…。

 

桂の木で勝道上人彫られたと言われのある十一面千手観音菩薩像が、中禅寺湖に沈む。

しかし、

その後、

なんと無事な状態で、

湖底から引き上げられた。

 

「念彼観音力(ねんぴーかんのんりき)」

 

雷鼓掣電 降雹澍大雨 念彼観音力 応時得消散 


雷が鳴り響き大雨や雹が降っても、観音力を念ずれば、時に応じて消散する。

 

或漂流巨海 龍魚諸鬼難 念彼観音力 波浪不能

 

或いは巨海に漂流して、龍や魚や諸鬼の難あっても、彼の観音力を念じれば、波浪に没すること能わず。

 

まさしく、観音経の実態が立木観音にはある。

 

ねんぴー

かんのんりき

 

観音様が自ら中禅寺湖で効力を見せてくれる。

歌が浜に引き揚げられた奇跡。

 

現在は、打ち上げられたところに、中禅寺が再興され、観音様が、今は我々の苦難のこころに勇気を与え見守ってくれる。

 

阪神・淡路大震災(はんしん・あわじだいしんさい)は、1995年(平成7年)1月17日(火曜日)に発生した兵庫県南部地震により発生した。

この年より、私が観音霊場を巡るようになった年だ。その時は、大阪に住んでいても地鳴りと縦揺れが起きた。その時の恐怖は、私の中では過去の地震ではNo. 1だ。縦揺れの凄さも初めて体験した。

 

2007年から関東引越し、2009年に、坂東三十三観音霊場を巡り始めた。

2011年(平成23年)3月11日(金)14時46分18.1秒に東日本大震災が発生。

その時は、東京千代田区で仕事していて目の前に、事務所の天井の板が落ちてきた。

横揺れが凄まじく、ボルトで締めた書類入れも倒れ、立っていられないぐらいの揺れだった。

 

転勤で福岡、2015年(平成27年)6月28年より九州三十三観音霊場を巡り始める。

2016年4月14日21時26分以降に熊本県大分県で相次いで発生する。熊本地震だ。4月16日未明に発生したほか、最大震度が6強の地震が2回、6弱の地震が3回発生。

福岡だったので、揺れはしたが前の阪神、東日本と経験からすると、熊本の直下でもないので慌てるほどではなかった。それでも怖いぐらい揺れ、余震半端ない。

 

微妙に、震源より離れて助かってはいる。

何気ない日常が一番ありがたいのかも。

毎回、気づかされる。

 

こんな時、ガス〆、机の下、ヘルメット、そんな余裕はない。

何できるって、南無阿弥陀

南無、ぁあ

観世音菩薩。

唱えれたらいい程度。

焦ると何もできない。

 

でも、それが

観音(かんのん♪)と唱えるだけで、

不思議と、

安堵感が脳の隙間に生まれる。

 

ねんぴー

かんのんりきを、

唱えるだけ。

 

パニックを抑え、直感が冴え、ひらめきが生まれる。

 

東日本大震災の時も、

揺れが少し収まった中で、事務所下のコンビニで水、おやつなどなど買って、20人ぐらいに食べさて落ち着かせ。

その後は、コンビニは空っぽ状態に。

交通網は遮断。

事務所の書類入れの段ボール広げて、

寝袋を作り、

段ボールの暖かさを使い帰宅難民対策。

 

相変わらず、電話は、携帯は一行につながらず。

こんな時でも国営ならではのつながる裏技を思い出し、電話で家族の安否の確認までできる。

ひと通り段取りして、ニュース待ち。

 

電車諦めて夕方から一部徒歩で帰宅する人も。

 

私は、まだ様子を見た方がいいと判断して待機。

そしたら待ってましたと、半蔵門線一部開通、東西線も一部開通と一報が入る。

ちょうどそこまで動けば自宅だ。

震災当日に地下鉄で帰れることに。

不思議なことに、普段より空いていて座席にゆっくり腰掛ける。

神懸っている。

ちょっと待つか、行くか、買うかなどなど判断が、直観が冴え渡る。

自分の判断か、神様仏様からの案内か、未だにわからないが、どうも自分だけではない気がする。

観音様なのだろうか?

 

阪神、東日本、熊本と徐々に観音様が心の奥に入っていることを感じる。

ピンチ、自分の能力だけでは防ぎようのないとき、心の中に現れる。

観音経は、表面的な災害の助けを描いてあるが、本来の念彼観音力は心の中に現れて回りを変えてくれているのではないか?思考が現実化するのか、本当のところ観音様かなにかよくわからないが、不思議な一体化感覚が生まれ、感謝の念に。

 

立木観音

秘仏ではなく、我々の前に現れていただけるありがたい仏像、菩薩様である。

お寺の方もらお守りの功徳を力説。販売にも熱心で買わずにはいられない。

 

実際の観音様を目の前にすると、

でかい。

顔を拝ませていただくと圧倒される。

千手がこちらを向いている。

 

ねんぴー

観音力に圧倒される。

 

いざという時には、間違いなく救ってくれたのはこれかもしれないと思わせる姿。

何気ない日常から見守っていてくれているのかもしれない。

関東で、こんな大きな観音様をお堂の中で観れるところは数少ない。

観音力が分かりやすく感じる。

ありがたい。

日光一帯のパワー、霊気を感じたい中禅寺立木観音さまだ。

念入りにお参りして、薄暗いお堂の中から出ると、明るい空が広がり、美しい水面の中禅寺湖畔がキラキラ鏡のように広がる。その前には、富士のよう男体山が伸びやかに立ち誇る。

中禅寺からの景色は、

めちゃくちゃ綺麗。

まさしく、観音浄土の補陀落山

人の手をここまでいれるかの装飾美の東照宮とは又違った、人の手が全く受け付けない日光の美しい姿がある。

勝道上人がご覧になっていた日光の景色と変わらないものが見えているかも。

中禅寺からの景色は、おすすめです。

 

まだまだ、華厳の滝など見どころだらけの日光ですが、ひとつだけ、和菓子屋さんで補陀洛本舗 本店が 、日光田母沢御用邸記念公園の近くにある。

名前が観音様にちなんで補陀落と素敵なので、和菓子を買いに入ったのですが、ゆばむすびが美味しい。日光の湯葉を手軽に楽しめます。

キリがないのでこの辺に。

 

引き続き、勝道上人が関わる栃木県、旧名下野国の観音霊場をめぐって行きます。

 

つづく。