三十三観音巡礼  非公式サイト(煩悩充実日記)

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【0045】聖地日光と勝道上人

宇都宮の自宅から、車で日光街道輪王寺東照宮二荒山神社いろは坂華厳の滝中禅寺湖と祈りのルートを進めば、坂東三十三観音霊場 第18番 日光山 中禅寺(立木観音)に辿り着く。

日光は、流石に日本を代表できる第一級の観光地と言われるだけあり。見どころがありすぎて、一日ではもったいない。

アクティブになら、キャンプ、スポーツでカヌーなどなど。

観戦で冬ならホッケーのアイスバックス。

日光や那須の山系の川は、水も超きれい。

雪解け水が夏でも驚くほど冷たい。

イワナ釣りは最高。

ハイキングに登山。

JR、東武日光駅から、グルメ街道が、ゆばに蕎麦、ようかん、せんべい、漬物などなど山の幸。カフェでは日光天然氷のかき氷は超フワフワ。

せめて二泊はしたいかな。

有名どころの歴史ある金谷ホテルもある。

新しく高級なところでは、ザ•リッリカールトン日光も。

 

日光観光のなかでは、板東三十三観音霊場、中禅寺(立木観音)は、東照宮と比べるとちょっと地味かな?

でも、日光の歴史からいうと全然負けてはいません。奈良時代から社歴はいっぱい詰まっています。

この中禅寺を建立したといわれる勝道上人(しょうどうしょうにん)の人生を追って栃木の観音霊場へ巡って行きたい。

勝道上人は、奈良時代から平安時代に日光を山岳信仰の聖地と開山したど偉い僧侶で、1250年経った今でも、日光山輪王寺の入り口で、ここからが、日光世界遺産ですよみたいな、そんな安っぽいもんじゃない、こここそが日本で代表する山岳信仰の聖地だぞと示すがごとく、銅像になりながらも未だに気を吐いているように見える。

 

この銅像が社寺巡りのスタートだ。

ここから、日光観光のメインの二社一寺(二荒山神社東照宮)(日光山輪王寺)が巡れる。

江戸を守る徳川家康を祀った日光東照宮以外は、日光一帯の社寺は勝道上人が創建だ。

 

国宝、重要文化財だらけであげればキリがない。勝道上人がこの日光を開いたのは、日光山、日光連山が、元々神々しい聖地だったからだろう。

社寺の背景には、神々しい山々が連なる。

お父さんに例えられる男体山、お母さんに例えられるのが女峰山、子供とされるのが太郎山などなど。

その中でも、男体山は、富士のように円錐形で聳え立ち、足元には、中禅寺湖が鏡のように広がる。

美しい。

山々に囲まれた中禅寺湖の森の中から一本の筋のように、華厳の滝なって落ちていく様は、あまりにも美しく日光一帯が神々が住むような世界に見える。

勝道上人が、この地に霊験あらたかさを感じたのが私にも分かるレベル、まさに天国、仏の世界では浄土。浄土の中でも観音浄土が相応しい。

観音様のお住まいといえば、補陀落山(ふだらくさん)。ふだらく、ふたらく、ふたあら、ふたらさん、二荒山、元々は男体山ではなく二荒山(ふたらさん)と呼ばれていた。二荒山(ふたらさん)は、ニコウとも読める。ニコウ、にっこう、日光。日光はなんと観音信仰で覆われている。

これぞ坂東三十三観音霊場

中禅寺湖を南方の海と見立てると、観音さまのお住まいは、南方の海上に聳え立つ補陀落山

男体山は、まさしく補陀落山と言えるだろう。

日光の揺るぎないランドマークと言える。

その男体山を初登頂したのが、782年、これもまた勝道上人なのだ。三度も挑戦して登頂。

凄いよな。

モンベルもノースフェイスもファイントラックもない時代だからな。

男体山山頂に、

二荒山神社奥宮建立。

 

ここから俯瞰した景色は素晴らしいだろうな。

 

中禅寺湖湖畔には、男体山への登山口となる

日光中宮祠神社も創建。

 

華厳の滝を下って、麓の輪王寺東照宮の奥に、二荒山神社本社を創建。

 

どう考えても、この男体山(二荒山)が御神体で、その裾野は全域が神域でしょう。

神域でもあり、観音様の浄土(補陀落山)と重なり合い、神も仏も居られる雰囲気が、漂っている。

明治の神仏分離の性で各々社バラバラになっているが、俯瞰すると美しい観音浄土になっている。

 

霊峰男体山

 

その男体山の麓、中禅寺湖の湖畔に男体山の登山口となる日光中宮祠と日光山 中禅寺(立木観音)18番札所が並びあった。

現在の中禅寺(立木観音)は、湖畔の場所も変わり、日光山輪王寺の別院になっているが、山々全体が補陀落で神も仏も調和されているのに、別院と言わざるえないのが残念。

別ではない、日光全体が神々、観音霊場で、観音浄土と重ねて拝みたい。

自然から精霊を感じ、神々として祭り、山を敬う山岳信仰が、仏とも相まって日本らしくてとても大好きだ。

そう思うと、巡礼にも山々からもパワーがもらえる。

日光はまさに観音巡礼の聖地ではなかろうか。

 

そして、そのパワーを受け入れて、中禅寺の千手観音様に手を合わし、自分の心の中の観音様との共鳴を感じたい。

 

次回は、中禅寺湖畔に佇む立木観音様に因む明治の逸話から、観音経の功徳と進みたい。

 

つづく。