三十三観音巡礼  非公式サイト(煩悩充実日記)

充笹の営業、経営、教育、健康、恋愛、愛情、旅、グルメ、神社、朱印帳、温泉、いいこと一杯!観音様の慈悲へ感謝の実記録

【0033観】善光寺 内々陣、お戒壇巡りの闇体験。

内陣、正面右手に進む。

内々陣の脇へ。

善光寺最強アトラクション。

戒壇巡りへ。

 

地下への入り口が開いている。

 

地下。

手すりがあり、降りられる。

既に暗そうな感じが漂ってるんだけど。

内陣最深部へ。

 

狭まい?

暗いのはわかってる。

どれくらい。

狭いの?

なにかコワい。

手すりを離すと、壁が頼りに変わる。

右手指の壁への感触だけがミチシルベ。

降りて行くと光が減って行く。

子供も怯えぎみ。

全くない見えない世界へ。

闇のアトラクション。

仏教体験。

地味ながら未知の恐怖が、

面白い。

 

ディズニーランドで、スペースマウンテンがスタートダッシュして、闇に向かって行くまでの一瞬の見えない不安までは同じ。

違うのは、そこから一気に星空が広がらない。

只々、暗闇が続く。

え〜。

見えない。

や、やばくない?

面白さは無くなってくる。

子供らついて来られるかな。

 

全くなにも見えない世界。

 

前も後ろも。

左右も。

自分の眼以外の感覚のみ。

全て失った気がする。

落ち着け。

足の裏には床がある。

手の指先には壁がある。

進まなきゃ。

 

入り口から壁伝いに降りて行き、ご本尊三尊仏の真下へと向かう。

 

真下の回廊には、ご本尊との繋がる為の、

戒壇巡りのキーワードがある。

 

「極楽のお錠前」

 

闇の中に、お錠前、じょうまえ?

錠前なので、扉とかが簡単に開かなくする為の鍵?

どんな形なのか?

大きさなのだろうか?

 

このキー。

鍵?

錠。

キーワード。

極楽のお錠前。

 

この闇の中でお錠前に触れると、

何と、極楽浄土が約束される。

極楽浄土の扉が開かられるまさしくカギなのだ。

 

亡くなった時には、阿弥陀様のお住まいに迎えて頂けるとなるとホントありがたい。

先に希望があると、現世の辛さも我慢できる。

 

内陣の欄間で二十五菩薩の来迎され、お戒壇巡りで、将来の極楽浄土が約束さらるとなれば、できるなら触りたい。

 

阿弥陀さま、

観世音菩薩さま、

勢至菩薩さま、

浄土でも繋がれますようにとは最初思ったが、

全く見えないとすぐに余裕がなくなり、

ぶつかりそうな妄想のみが頭を巡る。

暗闇を進むのに、梁(はり)に頭が打ちそうな感じがして、うつむき加減。

段々と膝が曲がってしゃがみ込む。

いやいや、落ち着け。

普通に考えて、みんなが楽しめるアトラクションだぞ。

頭をぶつけるような梁(はり)などあるわけないだろう。

ちゃんと立ちましょう。

歩きましょう。

自分に言い聞かせる。

 

目のありがたみ。

目が見えるありがたみ。

忘れてはいけないありがたみが湧いてくる。

 

目の前が全く見えなくなった記憶も湧いてきた。

日常、街に暮らしていると暗い感じはあっても闇まではない。

日本だと、どこかに光は漏れている。

夜中でも何かしら見える。

30年頃前、私が大阪に住んでいたころは、闇といえば社会にしかなかった。

深夜でも街はバブルで光輝いていた。

そんな時代に、闇夜を求めてよく奈良県の南端の紀伊山地の十津川まで、温泉行ったりキャンプにと下手すると東京出張より遥かに時間が掛かるのに、わざわざとよく遊びに行った。

 

何か神々しいから。

 

神々しさのひとつが闇夜だ。

月の無い夜は、懐中電灯を消すと、目を開けているのに全く何も見えなくなった。

ほんとそこ、30センチ先も見えない。

こんなことは普段まずない。

一歩先が何にも見えないなんて。

 

懐中電灯を消してみると。

わぉ〜。

見えない。

屋外で全く見えない。

闇とはこのこと?

手を伸ばすが何も当たらない。

進め。

手探りで歩く。

恐怖。

紀伊山地は山深く、一寸先は崖かもしれない。

山中の恐怖。

一歩進むも超ビビる。

こりゃ怖いが、不思議体験が面白かった。

ので、翌年も行った。

今度はカブトムシ取りしながら、懐中電灯を消すと、月の明かりで周りがよく見えた。

街にいると月の明かりは明るいと思ってなかった。街灯に消されていた。

お月様ってこんなに明るかったんだ。

と、二十歳も過ぎて思った。

山間部で住んでいる人などからすると笑われるかもしれないが、

 

月の明かりに感動した。

 

この神々しさのなんとも言えない気分に会うため、紀伊山地によく行った。

 

ここは、大丈夫だよ。

善光寺

信じろ。

崖はない。

進め。

頭をぶつける枝はあるわけないだろ。

自分の妄念に負けるな。

強い意識で歩け。

自分は歩けると無意識に信じているから普段歩けてるんだ。

大丈夫と信じろ。

 

やっぱ、何するにも信じるしかないよな。

 

なまんだぶ・・。

なみあみぶだぶつ、なみあみ、

南無阿弥陀仏

不思議と心で唱える。

少し落ち着く。

信じて前に進める。

進める。

生まれる時や死ぬ時もこんな感じなのだろうか?

 

闇の中は指先だのみ。

廊下が右手に曲がる。

 

だいぶ進んでこれた。

今更引き返す気にはなれない。

 

進むぞ。進め。

 

ちょっと慣れてきたかな。

パニックはない。

進め。

進め。

 

歩けるんだ。

歩けてる。

息が詰まるような圧迫感が続くが進める。

 

闇の中。

 

前から、

白い霧みたいな。

 

薄ら明るい?

 

あ、出口だ。

はぁ〜。

明るいと余裕が出てくる。

大股で歩ける。

今まで緊張していたことがよくわかる。

 

妻も子供らも出てきた。

安堵の顔だ。

あぁ〜よかったよかった。

みんな出て来られて。

無事でよかった。

ほんの数分で、日頃見ない安堵の笑顔だ。

よかったよかった。

 

何がよかったか?

とにかくよかった。

現世に戻れた。

 

戒壇巡り。

胎内めぐりとも。

生まれ変わりとも。

善光寺最大アトラクション。

 

お錠前どこにあったんだろうか?

触れなかったな。

当分、現世での修行は続きそうだ。

まだまだ生きろということか。

頑張るよ。

 

観音様これからもお願いします。

 

坂東三十三ヶ寺の御朱印帳の最後に善光寺御朱印もいただきお礼参りもこれで完了。

北向観音善光寺御朱印も並び満足度もアップ。

善光寺は、また来たい。

今度は、極楽浄土の約束がもらえるかな。

 

善光寺に次回来ることができるなら、宿坊に泊まりお朝事にも参列したい。御開帳の時や西国三十三ヶ寺のお礼参りでもまた来たいな。

観音巡礼はよく旅の楽しさを考えられてる。

善光寺が最後に持ってくるは演出かな。

巡礼楽しいね。

観音さまありがとうございました。

 

私は、まだまだ西国巡礼と続きます。

次回は、滋賀県の琵琶湖竹生島へ。

西国第三十番札所。

法厳寺へ。

信州善光寺からめちゃ離れた所ではあるが、琵琶湖に続くルートに共通点があり。

善光寺参道でもある北国街道。

善光寺から新潟県直江津までの道。

もう一つ別の場所にも北国街道がある。

同じ名称だからややこしい。

それが、福井県の今庄と滋賀県近江を結ぶ街道も北国街道と呼ばれる。

二つの北国街道がある。

次回の琵琶湖に浮かぶ竹生島法厳寺は、滋賀県の北国街道から船で向かう。

北国街道と北国街道。

その間を結ぶのが北陸街道。

この地味なルートの旅へ。

 

まずは、北国街道から父の墓がある能登へと墓参り向かってから西国に向かう。

旅はつづく。

【0032観】善光寺 本堂内陣から阿弥陀様の浄土を覗く。

本堂の親鸞聖人の松、びんずるさんの背後まで進むと、大きな柱が支える本堂の大空間を感じる。

そこから更に荘厳な仏教空間になってくる。

いゃ〜。

もちろん堂内は撮影禁止。

そりゃダメだと納得させられる重み、圧が迫ってくる。

本堂もここまで進むと、何人もゴロゴロ寝られる位の広い畳敷きに空間が現れる。

この先が本堂の内陣と言われる所だ。

赤い勾欄(こうらん)の柵で進めない。

高い天井には、菊の紋が何枚も格子状に貼られていて品格が降ってくるようだ。

観音巡礼。

お礼参りとはいえ、旅のメインと思える荘厳なラスト舞台。

ここか。

 

中に入ってみたい。

 

善光寺共通券の最後に使うのが本堂内陣券。

私は共通券だが、

本堂内陣券は:大人500円 高校生200円 小中学生50円

(本堂内陣参拝・お戒壇巡り・史料館参拝)

 

ゲートから靴を脱いで、ビニール袋に入れて畳の上に上がれる。

赤い柱が艶やかに、薄暗い堂内で黄色く光るライトに仏教装飾が静かに佇む。

天井を見上げ、堂内を見渡す。

厳、おごそか。

 

正面に向かって、

畳敷きに座ってみる。

雰囲気に圧倒されるので一旦落ち着いて、手を合わせてココロを落ち着かせる。

この正面奥に御本尊がおられるのかな。

内陣の更に奥。

赤い柱と欄間で隔てられている。

奥は神々しく明かるい。

内陣の中の内陣。

内々陣。

 

不滅の法燈

1300年灯し続ける凄みの明かりが漏れてくる。

 

私の祖母の通夜。

孫が全員集合25人も集まったまではよかった。

酒が入りどんちゃん騒ぎになり、これだけ人数いるから〜、線香と蝋燭の火守りは大丈夫、大丈夫と、ご陽気に叫び、祭壇前の畳敷きの部屋で、最後は酔潰れて雑魚寝状態。

善光寺の内陣とよく似た広い畳敷きの情景が思い出された。

ほんと雑魚。

朝には炎は消えていた。

おばあちゃん浄土に行けたかな?

だいじょうぶ、

大丈夫!

寝ぼけたまま、いけるいけると、明るく反省の色もない。

明るさの質が違う。

善光寺は、ここまで来たらもう誰も消せない。

 

こういう真似のできない積み重ねが、

神々しさなのかも。

 

その明るさに釣られて、絶対秘仏なので見えないのはわかっているものの、覗いてしまう。

阿弥陀如来のお住まいの極楽浄土?

三尊像がお住まい?

本物は誰もみたことがない絶対秘仏

 

1300年の凄い気が流れている。

見えないと余計に想像力が増してく。

わからないが、何か凄そうな感じ。

 

内陣と内々陣を隔てる欄間を見上げると、二十五菩薩が雲に乗って、豪華絢爛で迎えに来てくれる感じだ。黄金に輝いている。

ほんと来迎だ。

死ぬ時に、こんな感じに菩薩さんが迎えに来てくれてたら安心だよな。

欄間の左右にも西国三十三、坂東三十三、秩父三十四の合計の100の観音さんが埋め込まれている。

100もの観音様にも見守れながら、阿弥陀様の住む極楽浄土に連れてってもらえたら死んだあとの不安も少しはマシになるかも。

 

観音様、おばあちゃんも阿弥陀如来さまの極楽浄土へとよろしくお願いします。

 

善光寺本堂、内々陣の中へ。

 

最大アトラクション。

戒壇巡りへ。

 

つづく。

 

【0031観】善光寺 本堂外陣から溢れるパワーにびんずる尊者。

メインアトラクション巨大木造建築の善光寺本堂へ。

 

ここに、阿弥陀如来さまと左右に観世音菩薩と勢至菩薩が脇を固めた三尊仏が絶対の秘仏として祀られている。

なので善光寺の本堂たる本堂で、歴史、参拝動員どれをとっても日本仏教を代表する本堂なのだ。

全国から人を集めるパワーが溢れ溢れかえっている。

 

今回は板東三十三ヶ所巡礼満願のお礼参りが主旨なのだから、ここまで連れてきて来てくれた三十三観音さまへの感謝を忘れずにしなきゃいけないいけない。

ワクワク感で、ただの観光になりかかっている。

 

お線香の煙が広がる前には本堂の大迫力が迫る。

 

本堂に近づくに、大屋根が左右に視界にと広がり、真下まで来ると、おっおっきいな〜と子供ゴコロに帰らせてくれる。

その幅に合わせて大きな木造の階段が待っている。

一段一段大きな屋根を見ながら登って行く。

 

本堂内部がもうちょっとで見られる。

ワクワク。

階段上部から本堂内部を見ると、暗く先が見えない。

奥が深い。

なんかパワー秘めてそう。

階段上がってすぐに、内部が広いので一店舗あるかのような功徳万歳のグッズの売り場が待ち構える。

お守りも渋い柄からリラックマまで屋根のように幅広く種類も多い。

娘がリラックマの魅力に捕まる。

本堂の奥から来るとてもないパワーを受けて、買ってよと強い念力が飛んでくる。

圧の威力が強い。

リラックマお守りを買わされた。

その他にも、線香に数珠に善光寺ロゴが輝く。

グッズには、そのお寺の観光お参りポイントが表現される。

びんずる尊者も可愛くイラスト化されている。

ツルツル頭で赤い尊者。

お釈迦様の一番弟子のびんずる尊者。

大きめのお寺では、本堂の端っこに置かれ気味で、参拝者に撫で撫でさすられ、腰や頭や目の病いを治してもらおうと人気の仏像。

人気はあるが地味な存在。

善光寺では、びんずるさんは特別なのかメモ帳や各種グッズにもなっている。

ご朱印も撫仏と記帳されるメイン扱い。

 

グッズに目を奪われて、びんずる尊者を見逃していた。

なんと、本堂入りど真ん中にいらっしゃるではないか。

人の列になっている。

通称、撫仏。

でか。

デカすぎて目に入ってこなかった。

立派な台座に座られている。

病気を治せる神通力にあやかりたいのはみんな同じ。

列になって順番待ち。

今の日本では病気を治す病院薬局は人気どころ。

私達も並ばさせていただきます。

身体中に至る所、頭でしょ。顔でしょう。それは神通力で治らなくてもしょうがないとしても、膝に腰でしょ。目もそうだし、肝臓の数値も正常にして欲しい。

 

びんずるさん撫でられすぎてツルツル。

顔の彫りも消えかかってる。

順番が回ってきて、びんずるさんを撫で撫で・・・。

お父さんお腹弱いでしょ。

腰もやっときゃなきゃ。

撫でなければならないところが多い。

一人では撫で切れないので、ありがたいことに神通力を家族の手も加えて急いで急いで。

多くの人が列で待ってるからね。

やっと思いで撫で終え、気持ちも元気になり善光寺本堂の奥へ進む。

 

広い本堂も中頃に柵があり、広い畳部屋、豪華な装飾は見えるが中には進めない。

ここまでが、本堂外陣で無料で楽しめるのはココまで。

 

ここから奥は、有料アトラクション本堂内陣券が必要。

善光寺メインアトラクション。

次は、内陣お戒壇巡りへ。

【0030観】善光寺 一瞬で仏教の奥義が手に入る経蔵

山門に続いて、有料のアトラクションの経蔵(きょうぞう)へ。

名前の通り、経典を収めている蔵。仏教の教えの資料などの書物を保管する倉庫。

立派な歴史あるお寺だと経蔵を備えている。かなり立派なお寺の証でもあるかな。

 

流石、善光寺

重要文化財の経蔵をお持ちである。

拝観料は300円。

 

さらに、経蔵の中に書物を保管する本箱がなんと回転するのである。輪蔵という。

八角形の金色に輝く巨大な本箱に、腕木が施され、腕木を体ごと押して本箱を駒のように回す。早速、押してみる。

 

う、重い。

回らない。

 

もう一度、腰を入れて、う〜。

押し込む。

結構重いんだな。

動かない。

 

みんな〜押して。

 

家族総出で、腕木を押し込む。

子供は腕木で遊んでるみたいなものだが、みんなで押すよ。

 

う、動いた。

歩いて押していく。

回転。

 

ほんと輪蔵だ。

ちょっと嬉しい。

段々軽くなって回り出す。

 

一切経が納められています。

黄檗宗の鉄眼和尚が、人生かけて木版を不屈の精神で作成した逸話のある一切経

仏教の百科事典。

読み切らない6771巻なる莫大な量。

簡単には読めないよ。

日常の仕事捨てなくてはならない。

作成なんて人生かけざるえないよ。

 

その功徳が、くるりと回せば手に入ると言われている輪蔵。

我が家の家族が、輪蔵が動きだし嬉しそうにキャハキャハ喜んでいる。

すでに仏教の功徳は手に入れているようだ。

 

ディズニーランドでのメリーゴーランドは言い過ぎか?ディズニーシーより更に大人向けのアトラクションで地味ながらありがたいかも。

 

仏教を勉強もできました。

善光寺のメインアトラクションの③本堂へいきましょう。

 

【0029観】絵になる善光寺の境内と女性

善光寺の共通券の①番、山門の回廊も楽しんだので、次のアトラクションへ。

山門の薄暗く狭い階段を降りてきたので、地上に出るとぱぁ〜と明るい。

なんとなくホッとすると、もう目の前にはこれぞ正しくの善光寺の本堂が眼前に現れる。

関西から来たお礼参りの信者も、これならビックリするだろう。

本堂の大迫力が広がる。

でかいぞ〜。

木造でもこんなにでかいのか〜。

江戸中期に巨大寺院を再建されているが、再建しようする人のパワーが凄いよ。

この檜皮(ひわだ)葺きの屋根がいい雰囲気を出してる。

これぞ善光寺の景色。

ここは、 ディズニーランドならシンデレラ城の前でしょう。

記念写真は必修でしょうか。

善光寺も、流石今時ですインスタ用か? facebookのいいねに令和の文字に善光寺などなど手持ちのプラカードまで用意されている。

女性はこういうのを上手く使えるからいいよね。

なぜかおっさんが撮るとセンスがないというか、本当の記念写真になるんだよな。

仏教は元々は男性の出家だけ。しかしながら、善光寺は昔から女性にも開かれている。

善光寺の縁起からしても女性救済的。

昔々、インドでのお話から始まる。

釈迦が当時いたインド中部の毘舎離国(びしゃりこく)の大林精舎(寺みたいなもの)の近くに住んでいた大金持ちの月蓋(がっかい)さんに、かわいくてしょうがない娘が生まれる。

如是(にょぜ)という名のお嬢様。

このお嬢様、如是姫(にょぜひめ)疫病にかかる。今で言う新型インフルエンザか?なんだろうか。

金持ちのお父さんも、疫病だけは金の力ではさすがに治らない。普段は偉そうにしても、最後は神頼みかお釈迦さんにすがるしかなくなるのが今も昔も同じ。

お釈迦さんに、

阿弥陀如来さまに、一心に念仏を唱えると救ってもらえる」とアドバイスをもらう。

西に向かって南無阿弥陀仏

南無阿弥陀仏

なんと、一光に包まれた阿弥陀如来さまが観音菩薩さまと至勢菩薩さまと共に現れる。

お嬢様は、三尊仏の大光明に包まれの病気は治り、更に町中の疫病もなくなってしまう。

この三尊仏を仏像にして崇拝するようになるも、この仏像が分け合ってインドから百済に渡り、日本にと渡ってきて最終善光寺へとやって来る。

女性を助けた仏様が、善光寺の仏様。

本尊の一光三尊仏。

牛に引かれて善光寺に来た老婆も女性。

善光寺は仏教宗派も関係なし。

日本の代表的な宗派が管理している。天台宗と浄土宗。天台宗が「大勧進」というお寺で、浄土宗「大本願」というお寺が善光寺の参道にあり。

それぞれ住職が善光寺の住職も兼務。

その中でも浄土宗の大本願からは尼僧(女性)上人が選出される。半分は女性が善光寺住職になる伝統になっている。

古来より女性も平等に受け入れるのが善光寺

参道もグルメにカフェに雑貨。

最近は、おどろおどろしいものではなく、デザインされた御朱印帳で女の子が持てるかわいいのがでてきて、まだまだこの辺りに仏教グッズに可能性を感じる。

善光寺は、これから伸びる余地のある女性向け歴史や資産は豊富。

老若男女の信仰の善光寺なのですが、「若」と「女」の伸びしろがあるような。

女性が沢山来れば、ついでに男も付いてくる。

今回は、板東三十三ヶ所観音巡礼の全部廻れた観音さまへのお礼参りで善光寺へ来まし

たが、三尊仏の脇侍の観音さまも女性にもっと知って貰いたいな。

仏さまの中では、一番おしゃれなのは観音さまなので女性向けだと思うんだけどな。

 おしゃれを楽しんでるときの女性は幸せそうだからな。

 

善光寺の本堂前の境内で写真をパシャ。

どうも、女性のインスタみたいにはかわいく撮れないな〜。

 

境内で気を取り直し、左手の②番のアトラクション経蔵へ。

 

 

 

 

 

 

【0028観】善光寺 山門から一大三千大千世界

仲見世を抜けると、仁王門より更にでかい善光寺の山門(三門)が、待ち構える。

縦に横に20メートル。

マンションにもよるが6階位にはなるだろう。

 

ここからは、善光寺のメインスポットに入る。

なので、参拝券のチケット売り場も待ち構える。

 

参拝券案内版より

 

2019年夏

主なメイン参拝の場所が3ヶ所

ディズニーランドなら人気アトラクションって感じか。

 

①本堂内陣券:大人500円 高校生200円 小中学生50円

 (本堂内陣参拝・お戒壇巡り・史料館参拝)

②山門券:大人500円 高校生200円 小中学生50円

 (山門拝観)

③経蔵券:大人300円 高校生100円 小中学生50円

  (経蔵拝観)

 

共通券

④三堂・史料館参拝券(共通券):大人1000円 高校生400円 小中学生100円

 

もちろん共通券を買う。

バラバラで購入するより大人で300円の割引。

1dayパスポート、1日券ではない共通券。

小中学生は共通券で100円だよ。安すぎる。

 

どこから楽しもうか?

①本堂陣内と③山門が、500円

②経蔵が、300円

値段から判断するとメインは①と③。

目の前に③の山門が聳える。

 

山門からお参りする。

 

山門は江戸時代1750年再建。

こんなでかくて立派な門は、そうそうないので重要文化財

もともと、寺の歴史は1400年位前からあるのだからデカさよりもっと凄い。大化の改新の前ぐらいでしょ、仏教伝来って感じだ。

そんな古い時代に大阪の難波の堀江。今だとビルとカフェのおしゃれ街だが、堀江という漢字からも当時は海岸線だったのだろう。浜辺に転がっていた仏像(一光三尊阿弥陀如来)を、本田善光という役人が拾ったという伝説。その後、善光さんが信州に持って帰ってきて祀ったのが善光寺の始まり。

拾ってきたものが、今では絶対秘仏で誰も見ることが許されない。

それでも伝説にあやかりたいのか。信心したいのか観光気分か多くの参拝者が善光寺にやってくる。

日本最古レベルの仏像。

この歴史の積み重ねは、どんなに金を積んでも今すぐには作りようがない。

絶対御利益あるよ。

本田善光さんが、拾って持って帰ったきて祀ったので善光寺って・・・。善光寺の名前が有名過ぎてでもう一つの単語みたいなもので、善光って人の名前だったとは知らなかったよ。

 

山門を見上げると、[善光寺]と書かれたの額が燦然と輝く。

この額も超おしゃれ。

「鳩字の額」はとじのがく。

鳩が5羽文字に隠れている。

見つかるかな。

あった、あった!

5羽目が見つからない。・・・あった。

おまけに、善の文字も牛に見える。

いやいや〜。

ちょっとやそっとのデザイナーでは作れないなこのロゴだよ。

信心がなかったらこの智慧のアイデアは下りてこない。

なにげに見ると普通に善光寺という額に見えるだけだから、ちょっと豆知識を入れていくと鳩を探す楽しみもあって面白い。

ディズニーランドの隠れミッキーか。

 

山門の参拝券持っていると、2階に上がれる。

間口は狭い。

山門はデカイがすれ違えない位狭い階段を登る。狭いところでも御朱印の案内がある。

味気ないが、既に墨で書かかれているのを500円で山門の御朱印として封筒に入れて渡される。

狭いからしょうがない。

文殊菩薩御朱印

知恵の仏様、賢くなる学問の仏様をこの山門の2階に祀られている。

内部は撮影禁止。

四天王像など、2階に上がれば仏門の世界。

三十三観音ではなく、四国八十八の仏様も祀られる。

撮影は心の内にまで。

薄暗い堂内で、仏様に手を合わせる。

但し、2階の回廊からは撮影可の文字。

回廊に出ると。

明るい〜。

 

真っ直ぐに仲見世から参道が伸びる。

参道の仁王門から先に広々と長野市内のビル群が見渡せる。

爽快。

下を見れば参拝者も小さく見える。

2階といってもかなり高い。

左側には、六地蔵の赤い前掛がかわいい。

右側には、蓮池から8月なので青々した大きな葉が重なる隙間からピンクの花を咲かしている。

回廊を蓮池の方に廻っていくと、天台宗大勧進善光寺の本坊(善光寺の住職の住まい)で大きな屋根が連なる。下の参道からだと分からない全体像を把握でき、大勧進だけでもかなり大きな寺院だとわかる。

山門は、江戸時代での東京タワーかスカイツリーみたいなものだろう。

高いところから世間を見渡せると、普段はああだこうだと蓮池の泥にまみれた自分の世界も小さく見える。

日頃の煩悩は、一瞬小さくなる。

カメラで風景を撮影。

バシャ。

この2階から見渡せる景色の感動は、江戸時代も令和の時代も同じかもしれない。

ぐるりと裏まで回廊を回り込むと、巨大感を思わせる茅葺き屋根の本堂が眼前に広がる。

本堂は、山門より少し早い再建で1707年で国宝。

手前には、お盆の時期なので櫓が組まれ、紅白の提灯が四方に広がる。日が沈めばいつでも盆踊りできる体制だ。

 

善光寺を中心とした信州の街並みが広がる景色は仏教の一大三千大千世界へと心で変換する。

仏教テーマパーク。

まだまだ善光寺のメインアトラクションは残っている。ディズニーランドならシンデレラ城の内部か、いやいやそんな形レベルではない目に見えない仏心の内部だ。善光寺本堂内部の内陣。仏教の内なる世界へ連れてってくれる筈だ。

次は境内から経堂を巡って本堂へ。

 

つづく

【0027観】善光寺 一大テーマパーク仁王門から山門へ

真っ直ぐ先に寺門が見える。

かなりデカそう。

北向観音のかわいい参道を見たばかりで、スケールが違う。

 

駐車場から既に、左右には美味しげなお店がいっぱい。歩道に車道も道路も石畳で整備され、ここは文化財あるぞ地域だぞ。

風景も正される。

善光寺の表参道は、北国街道であり善光寺街道

歴史があり由緒正しきお店が並ぶ。

お参り後はランチにしよう。

信州まで来たのだから蕎麦にしようか何食べようか迷うな。

門前町は老舗グルメスポット。

また煩悩が湧いてくる。

 

大阪のUSJのテーマパークは、駅からユニバーサルスタジオに行くまでのユニバーサルシティウォーク、ホテルの間を抜けてゲートを潜りチケット売り場。

気分を盛り上げる。

USJも駅から門前からショッピングが待ち受ける。人気スポットは人も店も引き寄せる。

 

善光寺もウインドウショッピングしつつ、一つめのゲートが待ち受ける。

かなりデカそう。

ドドーンと仁王門。

この再建が大正7年(1918)と意外と新しい。

それでも100年か。

写真撮りたくなる。

流石、善光寺

超豪華な仏像の金剛力士が睨みを利かす。

門の下まで到着すると、足がでかい。

親指まで力強い。

ふくらはぎの血管まで力強い。

高村光雲や弟子の米原雲海が、善光寺で仁王像も作ってたんだ。

高村光雲の猿の彫刻とか以前写真でみたら、めちゃくちゃ凄い。木から彫ってる像なのに今にも動きそう。動きだけでなく静かにものを考えてるみたいで、猿と言っても賢そうで別格の彫刻。

動物を彫ってもめちゃくちゃ凄い。

弟子も仏像彫ったらこんなに凄い。

善光寺の仁王像みたいな巨体も彫れるんだ。スッゲーカッコいい〜。

こんなの凄い彫刻は、日本にはあっても世界中を探してもないよ。

門の左右に阿吽の呼吸で仏様を守護してる。仁王像の裏側にも、三面大黒天像に三宝荒神像。

美術館でないので無料で楽しめる。

 

巨大仏教テーマパークはまだまだ続く。

 

善光寺は遊び出すとキリがない。

一日では、到底周りきれない。

東京ディズニーリゾートと同じで一日では遊びきれない。

なのか、宿泊施設が山ほどある。

ホテルもいいが、ここは善光寺ならではを楽しみたい。仁王門の周りには39もの宿坊があり一度は泊まってみたい。

仏教らしくお寺が宿になっている宿坊スタイル。(昔は本堂にも泊まれたようだ。流石に今は文化財保護、祈り文化を保護するのは難しい)

しかし、まだまだ大丈夫。

宿坊は生きている。

各宿坊ごとに、大日如来から阿弥陀如来薬師如来、弁財天などキャラクターがあり、ディズニーランドならディズニーホテル、ミッキーやドナルドの部屋みたいな感じ。

宿坊によっては。精進料理など仏教チックのディナーの提供もあり。宿泊者ならではの御朱印もあって特別感あり。

なかなか、遠方から軽く参拝出来ないのが善光寺名物の早朝イベント法要。日の出からの参拝の「お朝事(おあさじ)」。

ディズニーランドでいうとシンデレラ城の前でミッキーのダンスショーみたいな毎日のイベント。

国宝本堂で、365日毎朝、僧侶による読経に念仏ショーいや法要がある。

そのショーが開かれる本堂まで住職がパレードもしてくれる。頭を下げて黙って待っていると、住職が数珠で頭を触れてくれます。

名付けて「お数珠頂戴」。

超〜御利益ありそう。

本堂でお朝事法要は、朝早すぎて宿坊にでも泊まらないと参加しにくい。宿坊によってはお朝事法要のガイドしてくれるようだ。

本来ならわたしも泊まりたいが、日程から今回は断念せざる得なく、次回は宿坊に泊まってお朝事には是非参加してみたい。

 

仁王門を抜けると、仲見世通りの店の賑わいの先には、更にデカイ寺門が待ち構える。

おお〜。

格式高き二重門に善光寺の山門が見えた。

これぞ善光寺の風格。

庶民も救う。

一大テーマパークの本番はこらからだ。

つづく