三十三観音巡礼  非公式サイト(煩悩充実日記)

充笹の営業、経営、教育、健康、恋愛、愛情、旅、グルメ、神社、朱印帳、温泉、いいこと一杯!観音様の慈悲へ感謝の実記録

【0026観】板東三十三ヶ所 お礼参りで信州善光寺到着

「牛に引かれて善光寺」をことわざを辞書で調べると、

信心のない老婆が、

さらしていた布を角にかけて走っていく牛を追いかけ、ついに善光寺に至り、のち厚く信仰したという話から、

思ってもいなかったことや他人の誘いによって、よいほうに導かれることのたとえ。

  たとえ通り、単純に善光寺にお礼参りに向かうのではなく、ご褒美で北向観音別所温泉に導かれたような気がする。おかげさまで風情ある温泉にもゆっくり浸れた。ことわざの牛に引かれてのこの導く牛は、観音さまの変化した姿ではないかと言われている。

何に変化されていたのか?

観音様。

こちらがお礼しなければならないのに、観音さまありがとうございます。

 お礼参りこれで満足?いやいや、善光寺がまだお参りできてない。

板東三十三ヶ所のお礼参り、これからがメイン。車で北を向いて約1時のドライブ、最終地点の善光寺に向かう。

 

善光寺のご本尊は、阿弥陀如来さま。

絶対秘仏

誰も見ることができない。

絶対秘仏

 

そう言われると、見てみたいと欲がでてくる。どんなんだろうか。

どんな仏像?

御本尊の仏像は、一光、三尊、阿弥陀如来

善光寺阿弥陀三尊像。

 

阿弥陀如来さまを真ん中に、背後が光り輝く世界に、三尊なので仏像が三体ならぶ。主役の阿弥陀如来さまの左右に観世音菩薩と勢至菩薩が脇を固める。

ここにも観音様がいらっしゃる。

なんで秘仏なのに三尊あるとわかるの?

誰も見れないのではどんな仏像がわからないのでは?と思ってしまう。

絶対秘仏だと写真も何もない。

 

御本尊が隠されているので、実はレプリカが作られている。

前立(まえだち)、身代わりの、

善光寺前立本尊。

この秘仏の身代わりの前立本尊を、レプリカと言っても舐めてはいけない。

身代わりの前立本尊の仏像でさえ簡単には会えない。数え年で7年毎にご開帳のイベントでしか見れない。

レプリカだよ。

それもご開帳の時だけ。

どれだけありがたいねん。

オリンピックの開催でも4年だよ。

そのレプリカのご開帳のイベントに、約2ヶ月で、700万人を超える参拝者を集めるウルトラビックイベント。

善光寺御開帳。

めちゃくちゃ凄い集客。

東京ドームが、ジャイアンツの試合が満席で4万5千人位。

そう簡単に人は集められないよ。

めちゃくちゃ人気寺院というのがわかる。

江戸時代には、一生に一度はお参りしたい善光寺と言われていたのは、令和の今でも生きている。

次のご開帳は、令和3年4月4日から5月30日までの57日間。AI、5Gの時代になろうとも、おそらく人間の煩悩は消えないのでビックイベントになるだろうな。

イベント時の御利益めちゃくちゃありそう。

 

信州長野。

 

観音様の導きで到着です。

 

東日本では最大級の人気寺院なので、門前町も楽しみたい。善光寺側の駐車場ではなく、メインストリートの仲見世通りも歩きたい。

ちょっと、離れるが善光寺表参道大門町駐車場に駐めました。

車を降りて直ぐに、道脇にお店がいっぱい。わー、後で何食べようか気分が盛り上がる。

まずは、お礼参り。

さあ、善光寺へ歩こう。

つづく。

【0025観】北向観音と本坊常楽寺で御朱印

茅葺の屋根が目立つ。

ドドーン。

茅葺の屋根の大きさが立派。

綺麗に刈り取られてこんもり丸くかわいく屋根が作られている。

 

天台宗 別格本山 

本坊常楽寺

北向観音様が出現した場所である。

 

この屋根に劣らずご立派なのが、松の木。

本堂前に枝が広がる。

広がり方が船のようで、御舟(みふね)の松と呼ばれている。

松の木では、西国三十三ヶ所 第20番札所 京都の善峯寺の遊龍の松も凄い。

それ以来の立派な松の木だ。

 

この枝がどこまで広がるのか。

まるで雲のよう。

樹齢350年のパワー。

この松の雲に乗って阿弥陀如来さまが降りてきそう。

 

ここも早朝は住職いないのかな。

ピンポンと呼び鈴を押す。

奥から女性の方が出てくれる。

よかった。人がいてた。

早速、常楽寺御朱印を書いてもらう。

 

「妙観察智阿弥陀如来

 

ありがたやありがたや。

妙観察知阿弥陀如来

珍しいな。

ここは阿弥陀如来の中で妙観察知は見たことが無い。

お宝御朱印かも。

妙観察知。

仏教の知恵の一つ。

大数学者の岡潔先生が本にも書かれていた。

意識を集中して針先の一点を見れば大宇宙の全体のつながりまで感んじ意識が智に変わる。

この難解な仏教用語

御朱印がカッコよく見える。

なんか嬉しい。

 

嬉しいのは嬉しいが、肝心の観音様の御朱印がまだ北向観音さまのがもらえていない。

お寺の女性の方に、

松の手入れの話やたわいもない会話をしながら

北向観音で誰もいなくて、御朱印をここで書いてもらえるか相談する。

いやいや居ますよ今日は。

朝からずっと居なかったんだが。大丈夫?

本当にいるのかな。

絶対に寺の人間はいるとのこと。

もう一度、別所温泉の遊歩道展望台の道を戻り北向観音の本堂へ向かう。

 

北向観音参道入口の案内をくぐり、

僅か100mもない商店街。

おまんじゅう屋さんが開店の準備に入りだし、お土産屋さんなど朝の準備。

風情ある。

鎌倉時代に再建されているお堂とかも多いし、お土産さんと確かに信州の鎌倉といわれるのはわかる。

鎌倉のミニュチュアレベルなのが更に風情を感じる。

鎌倉よりも魅力があるところも多い。

温泉がある。

それに混んでない。

こんなに風情のいいところでお礼参りとは思ってなかった。

え、もう一ヶ所行かなきゃ行けないの。片参りは嫌だよ〜底レベルの意識だったのに。

観音さまありがとう。

この別所温泉なら温泉旅館に一泊でもしてお参りしたらよかったかも。

参道の先の階段上には、北向観音堂がみえる。

両脇のお土産屋さんなどの商店を抜け、再度階段をヨタヨタと登る。

登り切ったところの左手に、手水舎があり。

ついた着いた。

ひしゃくに水を汲み。

さあ、手を洗って・・・・、むぅ? あれ。

 

あ、あたたかい。

温かい。

温泉だ。

手水舎から温泉が湧いてる。

珍しいな。

よくよくみると、手水舎内に地味に注意書きがあり。

慈悲の湯(源湯)。

この泉(おんせん)は、北向観音境内から湧出しておるもので、口をすすぎ手を清めてご参詣ください。

尊いこのご慈悲の泉(おんせん)は、他の一切のご使用を禁じます。

珍しいのに宣伝色なし。

北向観音堂気に入りました。

手水舎が温泉とは素晴らしい。

 

観音堂に入ったら、今度こそ御朱印を。

今度は居ましたお寺に人が。

御朱印を書いてもらっている間に、お堂を見渡していると「小林幸子」の提灯がぶら下がっている。

お寺の人に、この提灯はあの演歌の?

このお寺は、芸能人はよくきますからね。とのこと。

芸能人は見慣れてるからと、節分の豆まきにも来るとのこと。

自慢しないよ的に案内され、

「厄除け大悲殿」と観音霊場らしく御朱印帳に記帳されて返された。

 

お〜常楽寺北向観音堂と見開きで御朱印が並ぶ。

 

坂東三十三観音さまありがとう。

お礼参りは予想以上に楽しめた別所温泉でした。ことわざ通りに信心してると良いことがある「牛にひかれて善光寺参り」となる。

北向かいから南向きへ。

車で約1時間。

南向き阿弥陀様の善光寺へまだまだ続くよ牛に引かれてお礼参りへ。

 

【0024観】別所温泉外湯 共同浴場大師の湯

車を停め、歩いて北向観音の参道の門をくぐると、足元には川が流れ、その先には北向観音の本堂が見える。

小さな橋を渡り右手に温泉がある。

大師の湯。

 

別所温泉には何ヶ所か外湯があるが、丁度この旅にいい名前の湯。

大師の由来。

大師の湯ってことは、北向観音を開いた慈覚大師が由来?

また、いい雰囲気なんだよ。

山里のお寺の参道脇に、目の前には細い川が流れ早朝でもありひっそりとある。

若干ひなびた感じで風情がある。

 

ここの温泉で一休み。

階段を降りて、大師の湯の由来の案内があり、やはり慈覚大師円仁も入った湯だ。

大師は平安時代初期の人、歴史たっぷり。

別所温泉は、発見したのは更に前で2000年位前のヤマトタケルだよ。信州最古の湯。

 

入り口に、経年たった入浴券の自販機があり、こんな立派な歴史があるにもかかわらず入浴のお値段がなんと、

 

150円。

 

ありがや観音さま。

150円は、今時では慈悲そのものです。

 

入り口は男女別れていて、銭湯の番台みたい。

昭和レトロ。

番台のおじいさんが説明してくれたが、訛ってるのか何言ってるかよくわからない。

とりあえず入浴させてもらうよ。

朝早いのか、男湯には誰も入っていなく貸切状態。

あ〜、格子状のタイルが懐かしい。

こじんまりとしたタイルの湯船にひたひたと満タンで溢れんばかりの透明泉。

サイズが山里の共同浴場

地元御用達感たっぷり。

自分の住んでる側にこんなのあったら入りに行くよ。銭湯が温泉なんて贅沢〜。

静かに入っても湯が溢れ出す。あ〜大師も人間だよね。多分気持ちよかったのでは?

この大師の湯の伝説には、別所三楽寺(長楽寺、常楽寺安楽寺)の安楽寺の木像が夜な夜な入浴にくる。村人が恐れて木像の目玉を抜き取ったというのがある。

木像も温泉気持ちよかったのだろう。それにしても目玉をくり抜くとは、その方が恐ろしい。

 

温泉じっくり浸り満足。

 

この別所三楽寺の常楽寺が、北向観音の本坊。

本坊なので、住職が住んでるかもしれない。大師の湯から350m(約7分)まだ、北向観音御朱印もらうのには時間が早いかもしれない。

常楽寺に寄ってみよう。

北向観音で、誰もいなくて御朱印書いてもらえなかったから聞いてみたらいいかな。

 

大師の湯から、この僅かな常楽寺の道中に別所温泉の街並みも広がる。

歓楽街もなく全く派手さがないが、静かでいいところ。

 

ちょっとこの町を気にいってきているかも。

 

坂を軽く登って常楽寺に到着。

茅葺の立派なつくりの屋根が目立つ。

寺の中に入ってみよう。

御朱印を書いてもらいたいし、聞いてみよう。

 

つづく。

 

 

【0023観】風情豊かな温泉街の北向観音にて御礼参り

2019年夏。

善光寺に向かう前に、北向観音へ。

 

上信越道の上田菅平ICを途中下車。

上田城を見ずに、脇目もふらずカーナビ通り北向観音へ向かう。

開門時間が5月〜9月は、6時〜17時になっているので早朝からでも開いている。

メインイベントの善光寺には昼頃までには行きたい。

車を進める。

温泉街に入り道が狭くなってくる。

山里のいい風情の温泉街だな。

早朝なので人も出会わない。

 

道が狭くナビも迷う。

 

別所温泉の看板も目に入り場所は間違いない。

 

更に道が狭くなって。

路地をどちらに行ったらいいのだろうか。

右?左?

車でこの先に入れる?

 

”目的地に到着しました。案内を終了します”と

ナビに見放される。

 

どこだろうか。

のろのろと車を進めて行き止まり。

旅館の駐車場でエンジンを切る。

 

車を降りると早朝の静けさ。

朝の空気感。

 

当たりを見回すと、北向観音の案内板を見つける。

早朝なので、今日は焦ることない。のんびりと北向観音の案内文を読んでみる。

「本尊は千手千眼観世音菩薩で北斗星が暗夜の指針となるように、この北向きの、み仏は衆生を現世利益に導く霊験があり、・・・」

 やっぱ観音さまの存在はありがたい。

私みたいな衆生は欲でいっぱい。

この世に生きている現世に、いい思いがしたいんだよ。

 

そんな低俗な欲だろうが、北斗星の指針のように観音様の慈悲の光で夢や願いを導いてくれそう。

 ちょっとの希望が見えると生きていける。

実現不可能と思う自分に光を当ててくれる観世音菩薩。

 

「南向きの善光寺と相対し古来両尊を参詣しなければ片参りになるといわれている。」

 

ここだ今日の目的は。

片参りにならない善光寺参り。

北向観音だ。

なんかよくよく考えると贅沢なルートだな。

北向観音善光寺ルート。

 

北向観音さまに現世を導いて貰い。

善光寺では阿弥陀如来さまは来世を導くのが得意なので、素晴らしい来世に連れてって貰えそう。

現世から来世まで導いて貰えると考えると、今日一日ありがたい日になりそうだ。

 

「天長2年(825年)平安時代 常楽寺背後の山が激しく鳴動を続けた末、地裂け人畜に被害をあたえたので、これを鎮めるため慈覚大師が大護摩を・・・金色の光と共に観世音菩薩が現れた」

 

おおー。

ここでも慈覚大師がでてくる。

北向観音も慈覚大師か?

 

【0018観】坂東三十三観音霊場 十二番札所 埼玉の華林山 慈恩寺にての時に

慈覚大師には少し触れた。

 

三蔵法師がインドから経典を持ち帰る。

弟子の窺基(慈覚大師)唐の偉い僧で、師匠の翻訳を継承し法相宗の開祖。

この慈覚大師とは異なる。

日本では奈良仏教時代から平安時代に入り、新鋭、空海最澄が活躍する新しい仏教の時代へ。

その最澄伝教大師)が滋賀県比叡山延暦寺を開く。

天台宗の総本山。

叡山。

日本仏教界の総本山といっても過言ではない歴史を持つ。

改めて天台宗の宗祖は最澄伝教大師

その後の延暦寺の住職を天台座主と呼ぶ。

初代:義真

2代目:円澄

3代目:円仁(慈覚大師)

この方が、北向観音を開く。

円仁(慈覚大師 から天台座主は、官符(かんぷ)の任命。朝廷からの「大師」という偉い人ですよと諡号(しごう)をも貰う。

よっぽど偉かったんだと思われる。

それにしても円仁(慈覚大師)の影響が、ここ長野県別所温泉にまで痕跡が。

関東から東北一帯を回るなら慈覚大師知っているだけで、各地の観光の謂われに花が咲くだろう。

関東以北にめちゃくちゃ多い。

 

この案内板の前を横切り、寺の伽藍の間をすり抜けていくと北向観音があった。

音霊場ありました。

 

お堂の中に入り手を合わす。

到着が早すぎたのか、ご朱印を貰おうにも住職も誰もいない。

早朝の静けさのまま。 

「おはようございます〜。」

誰か〜。

いませんか〜。

いそうにはありませんね。

「おはようございます〜。」

・・・・
いない。

 

慌てることはない。ぐるっと別所温泉の町並みでも回ってみるか。

それからでもゆっくり観音さまを拝もう。

カーナビは、北向観音の寺の裏側に案内されたようだった。

ハンドルを回しゆっくり元の道をだる。

寺をぐるりと、遠目に見ながら離れながらも寺の表側を探すように温泉街をゆっくりススム。

共同浴場がある。

車を止めたいがどこに駐車したらいいのか。

止められずにノロノロ車を動かして町並みの看板を見ながらススム。

あ、ここにも共同浴場が。

足湯もある。

小さな里山に温泉があちらこちらに湧いているのだろう。

風情がいい。

 

あ、ここが北向観音の参道か。

階段を下って左右に商店を通り抜けた先に北向観音のお堂が構える。
50m位か超かわいい参道。

風情がいい。

脇には共同浴場も。

駐車場もある。ここで温泉にしよう。

次回、いい湯でお参り。

【0022観】坂東三十三観音 結願の御礼 善光寺へ

結願(けちがん)

三十三ヶ所お参りすること。

コンプリート。

 

しかし、坂東三十三観音は結願してもまだ続く。まだコンプリートしない。

御礼がある。

 

御礼参り。

ありがたく全行程を回らせて頂いたら御礼。

 

どこまでもイベントが用意されている。

 

御礼参りとは、坂東の関東から離れ、信州に長野県善光寺まで参り感謝するのがルール。

善光寺か〜。

ちょっと遠いな。

信州長野か〜、行くとなれば車で3時間以上はかかるかな。

お世話になっている観音様に御礼は勿論したいのだが…。

なかなか覚悟が出来ない。

 

ところが、

不思議と観音様の導きか、

お盆の時期に、私の家族の墓参りに石川県能登半島に数年ぶりに行くことになる。

姉から連絡が入り、お盆でも旅館を予約できたとのこと。母親を連れて行くので現地合流で墓参りしようとなる。義理の兄さんが連れてきてくれるとのこと。

こちらも遠く奈良県からの石川県能登半島での合流。

 

タイミングが素晴らしい。

結願後、御礼参りを思案して覚悟仕切れないところでの連絡がくるところがニクイ。

 

観音さまの力をなんとなく感じる。

 

不思議なもので、栃木県からだと石川県に向かうと全行程の丁度中間地点が善光寺

上信越道の高速道路を、一旦降りれば通り道といえば通り道。

休憩地点にすればいい。

善光寺御礼参りの段取りがナチュラルに入る。

益々、観音様のおかげ?

御礼参りが現実化に向かう。

 

この坂東三十三観音善光寺御礼参り。

 

坂東三十三観音のガイドブックを読んでると、善光寺だけでなく、もう一箇所お参りしなければならないお寺があり?善光寺だけだと片まいりとなるとの案内文。

片参りといわれては、なにかやな感じ。

 

善光寺以外に、もう一カ所寄り道しなければならないお寺がある。

ニコイチで完璧な御礼参り。

 

善光寺の次いの寺は、北向観音

 

どこなんだろうか?

Google地図で検索してみると、善光寺から南へ車で1時間ちょいの距離。

ありましたありました北向観音

以前に、善光寺には参拝したこともあるが北向観音は知らなかった。そんなことどこにも書いていない。

坂東三十三観音の結願のおかげですね。

知ることとなる。

 

名前の通り、観音様が北を向いている。

北を向いている先には、善光寺があり善光寺阿弥陀如来が南を向いている。

お互い向き合っている。

観音様と阿弥陀如来様は仲が良い。

 

では、この北向観音様からお参りして、メインイベント善光寺に行き、墓参りへの合流する石川県を目指すルートとする。

 

天台宗別格本山。

北向観音常楽寺

別所温泉

次回、このキーワードから北向観音様に向かう。

御礼参りだ。

【0021観】那古寺の住職と結願之証

駐車場から案内板を見ながら、軽く坂を登ると、立派な仁王門が見えてくる。

参道から仁王門の先を見ると、観音堂が覗いて見える。

門を潜り、参道を進むと立派な多宝塔もあるが、前回来た時の記憶は思い出せない。

境内は広くないもののコンパクトに伽藍が配置さられギュッと凝縮した寺院だ。

 

観音堂に突き当たり、左から回り込むと館山の海が見渡させる。海岸線に家々の屋根が並び、霞んだ空気の中に海が見える。

観音堂をお参りすることも忘れて日本の風景に見とれる。

穏やかな漁港のような景色。

子供の頃の夏休みの景色と被る。

観音堂に手を合わせるのに、お堂の数段階段を登り、振り返ると更に海が見渡せる。

やっばり、館山はいいね。

山に海。

観音様ありがとうと手を合わせる。

呼んで頂き感謝。

 

那古寺山号が、補陀落(ふだらく)。

観音様のお住まいはインド南方の海洋にある浄土。

那古寺が房総の南端にあり、この館山の海を見渡せる景色は浄土、天国に見立てる気持ちはわかるような気がする。

 

さあ、納経所に行こう。

 

先客がいており、住職から結願之証を貰っているところだった。

しばらく横で待って、終わったところで納経帳を差し出す。丹念に全部の御朱印のが揃っているのを確かめられ、以前頂いた那古寺御朱印ページの左上に、可愛いスタンプで結願と押されて日付を入れてもらえた。

嬉しい。

住職から、必要であらば無理には言わないがとの感じで結願之証を勿論要りますか?

要ります要ります。

値段は気持ち代。好きなだけ払ってくださいシステム。

一億円のお布施しようかと悩ますが…。

む〜。

やはり人となりの相応で。

宜しくお願いしますと、家族全員分の名前を住職に伝える。

住職が結願証に筆をはしれせながら、どちらから来られた?など何気ない会話の時間が流れる。

その時に、町内のお昼のチャイムが鳴る。

住職から、土日の夕方5時には町内のチャイムがXジャパンのYOSHIKIの歌になるんですよとのこと。

へ〜。

房総とYOSHIKI

そこで、住職から寄り道案内。那古寺の下の道をまっすぐ行くと「ひふみ」という蜂蜜屋さんを紹介される。YOSHIKIの練習していた部屋が解体されるときいたひふみのお姉さんが、そのYOSHIKIの部屋を自分の実家に移築したそうな。カフェも併設してるにで行ってみたら?

館山はやつぱりいいね。

 

住職の筆が止まって、改めて卒業証書の授与式のように読み上げてもらえた。

この時だけかも、この瞬間があるだけであったとしても、人生のやすらぎタイムと感じるのは有難い時間だ。

特別に観音様に見守ってもらえてるようなとても嬉しい気分になる。

巡拝畢と真ん中に大きく書かれた証明書を授与される。

家族ごと平和な気持ちにさせてくれる。

日常の数字との格闘営業も忘れる。

住職に入ってもらって記念写真をパシャり。

SNSやインスタに乗せてもらってもいいよと気さくな住職。

ご慈悲を受けた感じだ。

結願した時はピンとこなかったが、那古寺では表彰式のようで感じで感慨深い。

自然とありがとうございますと気持ちにさせる。

 

先程、町内のチャイムが鳴っている

もう12:00だ。

住職に教えて貰ったYOSHIKIゆかりのカフェにでも行こか。

ひふみに向かう。

車では10分もかからない。

蜂蜜屋さんだ。

YOSHIKIの部屋の見学は予約が必要。

ランチプレートを頼みしばし休憩。

 

アイスにも蜂蜜をかけてパクリ。

冷たく甘いゆっくりした南の補陀落となる。

館山をごちそうさまでした。

 

【0020観】千葉房総 館山の那古寺と結願

坂東三十三観音霊場の最終番号三十三番札所

 

結願寺(けちがんじ)

 

補陀洛山 那古寺

 

最期に回ると、他のお寺ではもらえない結願しましたと証明書を授与される特別な有難いサービスがあります。

 

以前、平成22年6月11日那古寺にはお参りして御朱印をいただいた際に、坂東三十三観音を全部を巡りきった訳でなくただ館山が好きで、ついでに札所も回る感じで訪問する。

納経所で、「全部巡っていませんね」

と、御朱帳を返される。

元々、全部を巡れるとはおもってもいなかったので、不思議な返されかたに変な感じがして、

全部を巡ったら何かあるのですか?

と、尋ねると、「ここはね最期にお詣りするところなのよ・・・うんぬんかんぬんあってまた来てね。」と言われる。

えー。

板東三十三ヶ所では、那古寺は通常は最期に訪れるのか。

また来ますとは思ったものの・・・全部は転勤もありいつになるのやらと忘れていた。

 

平成30年5月19日に、縁あって埼玉県の12番札所の慈恩寺で結願することができた。

あれから振り返ると8年経ってる。

気の長いスタンプラリー。

スタンプラリーではもう捨ててるだろう。

やはり巡礼なのだ。

これだけの観音様に会えたのかとも思うと有難い。

平成21年1月11日に東京の第13番札所の浅草寺から約10年位かかっているので結願は夢のまた夢の実現です。

 

結願した慈恩寺から約1年後に、そうだ館山に行こうか。

閃く。

那古寺に呼ばれている感じがする。

観音様に呼ばれている。

 

実は、館山が好きな理由の一つに宿泊施設の休暇村がある。昔のイメージの国の施設でサービスも期待せず海水浴と磯遊びに便利かと思って泊まってみたのが最初。

予想外なことで、館山の静かな砂浜のすぐ側にあり、側というより砂浜に休暇村があるぐらい近い。

泊まってみると静かな湾の波音が部屋にササッと入ってくる。

部屋に波音が、それも心地よい音で。

ザザー、ササー。

砂浜の心地いい静かな波音が聞こえる贅沢は最高。

どれだけお金出しても、高級旅館でもこの音は聞くことはできない。

ザザー、ササー。

料理もビュッフェ形式でも特別にメイン料理も追加できるし美味しいと思う。

景色も、鋸山から三浦半島、富士山まで食事しながら海越しに見える。

もう観音様ありがとうございます。

ザザー、ササー。

海にも、扉開けたら海岸で足場で洗えてすぐにシャワーにとあり、海に入らなくてもビーチコーミングで貝殻拾いながらお散歩は最高。

温泉はそこそこだがもう十分、朝にスタッフが子供にもビーチコーミングもイベントでもあり。夜は星

空観察まで充実。

やっぱり此処は部屋から聴く波音がいい。

 

ザザー、ササー。

 

静かな神々しさが好き。館山いい。

 

改めて、那古寺の観音様に呼ばれている。

館山の休暇村を土曜日で空いてるか検索すると、あ、この日だけ△で空いてた。

全部×なのに、1日だけ空いてる。

たった、一部屋ある。

日頃なにかと守って頂いて、呼ばれて行かないわけにはゆかない。

いくか!

ちょっと遠いが行くか!

気合いだ。

 

那古寺に向かう。

相変わらず京葉道は渋滞。千葉県観光のほんとボルトネックだな。

その後は、スイスイ。

館山自動車道も広くなってる。

以前の景色を薄っすら思い出す。

高速降りて、那古寺の看板が見え矢印通りに進む。

那古寺の駐車場に停めると、子供がグズグズして降りなかったことを思い出した。

ここだここ。

那古寺本坊があり、蘇鉄のでかい木があるんだ南房総の南国感がたっぷり。

さあ、結願で久しぶりにお詣りだ。

こんどは、当時生まれていなかった長距離ドライブで次女がグズグズ降りてこない。

変わらぬ景色を見ながら、

行くか観音堂へ。