人気の仏様。
人気の双璧と言ってもいいでしょう。
阿弥陀さまと観音さま。
どちらも大人気。日本国中に仏像あり。
観音さまは菩薩。
「如来」と「菩薩」
Q. どっちが偉い?
A. 「如来」
悟りを開いた偉い人は、「如来」。
「菩薩」はもうちょっとで悟りを開き如来になる直前の人だが、それでもとてつもなく凄い人。
観音さまは、観世音菩薩。
「菩薩」
悟りの如来からほど遠い私たちにも、如来レベルなのにわざわざ菩薩として近寄ってくれているのが観音さま。
願いを叶えてくれたり導いてくれる。
身近なところが、ステキな菩薩さまです。
ブッタ(仏陀)は、お釈迦さま、世尊とお釈迦様や呼び名がたくさんあるが、釈迦如来とも。
とにかく悟りを開いた人なので「如来」。
如来はたくさんいて、釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来等々、それぞれ住んでいるところは如来さまごとの天国に住んでいて、仏教では天国を「浄土」という。
阿弥陀如来様が住んでいるのは、西に十万億仏土の彼方?どこまで遠いのか不明?
とにかく西。
西方浄土(西の天国)
平安時代の大金持ちが作ると豪華絢爛の平等院鳳凰堂の規模になるのか。
当時は色彩も鮮やかで、天国だったろうに。
こんなの今でも凄いのだから、平安に生きてる人から見たらもの凄かったと思う。
実際に見ると、立体の本物をみると素晴らしい。
十円玉や写真を見ても分からない。
東側から池を前に、鳳凰堂を拝むと西に向かいありがたい阿弥陀如来を見ながら極楽浄土をミニチュア体験。
鳳凰堂の内部拝観で、極楽の中心地へ。
我らが観音巡礼の観音さまは?
平等院でも、観音堂が鳳凰堂を正面に拝みながら、右手後方にこっそりあります。
建物は重要文化財ですが非公開。
内部は見られないですが、平等院の宝箱(ミュージアム鳳翔館)で、観音さまが、十一面観音立像が大事に保管されているので、間近で見られます。
我らが観音さまのお住まいの浄土は、阿弥陀さまの西方浄土と異なり、インドの遙か南の海洋に補陀洛(ふだらく)というところの天国(浄土)。
「観音浄土」=「補陀洛(ふだらく)」
平等院にも観音さまも仲良く暮らされていました。
他のお寺では、阿弥陀如来の脇に観音さまも従事されて祀られていますので、もともと仲良しと思います。なので、よくセットで安置されてます。
西国三十三ヶ所の霊場だけでなく、観音さまは沢山祀られてますから、三十三ヶ所以外の観音さまも案内していきますね。
補陀洛山という海の中にそびえる山の名は、あちらこちらで使われてます。
気にしないと気づかない。
お寺の正式名には、何々寺の前に○○山とか付く場合があります。比叡山 延暦寺などなど。その場所を表したり、仏教用語を使ったりすることもあります。
観音さまのお住まいの補陀洛山の山号をつける寺院は、他にも京都で、
西国 第十七番 補陀洛山 六波羅蜜寺。
和歌山の南端、西国 第一番 那智山 青岸渡寺は那智山で、熊野の那智山が補陀洛山にみたてられるレベルで・・・・ここから海岸に向かって行くと、そのまま、補陀洛山寺とのお寺も有り。
紀伊半島の南にあるので、南方にあるのでインド南方とかぶるのかな?
板東 第三十三 補陀洛山 那古寺。
こちらも、千葉の南方にあり。
知らずに過ごしてますが、補陀洛山という天国のお住まいの名前がお寺の山号に使われたりしているんだ。御朱印に書かれている山号にも場所だけ表しているだけでなく、仏教の世界を表しているのかと思うと面白い。
本当のところ
どこに極楽浄土があるのだろうか。
観音浄土もあるのだろうか。
亡くなると、わかるのだろうか。
阿弥陀さまや観音さまにお会いできるのが楽しみです。
今は、目には見えないがきっとステキな世界があるのかもしれない。
自分の見える範囲なんて所詮しれている。
次回、唯識の世界へ続く。
唯識の総本山といっていいだろう、法相宗 興福寺、これも藤原氏のお寺。
奈良時代へタイムスリップ。
藤原氏シリーズ、時代は古く奈良のお寺へ続く。