三十三観音巡礼  非公式サイト(煩悩充実日記)

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【0009観】激闘! 西国 第四番札所 槇尾山 施福寺

激闘! 西国 第四番札所 槇尾山 施福寺

 

ホント登山だな。

 

ばあちゃんは、とにかく辛抱強い人。

私への口癖は、

「悪いことしたらあかんで」

「にいちゃん辛抱しいや」

なんでもこれだ。

辛抱には定評がある。 

 

今回も、孫のこと思ってか、黙って辛抱強く歩いてきてる。

もともと、足や肩が凝って整体かよってヨチヨチレベルなのに、さすが辛抱強さは最強レベルね。

一歩と一歩となんとかついて来ている。

 

あ〜、でもこの調子では間に合わへんかな?

どうしようか。

ちょっと歩いて行くと、俺も足が上がらない。

のぼりはじめの疲れが、もうこんなに早く来る?

全くといって普段運動なんかしてないからな。

 

しばらく、我慢して歩いていると遠くに、山門が見えてきた。

 

「ばあちゃん、きっとあれ お寺の入り口やな」

 

ちょっと遠いな。

 

閉まってしまうかも知れへんらしいから。

ばぁちゃん、朱印帳かして。

 

「俺、先に行って記帳だけしてもらうわ。」

「ばぁちゃん、後から来たらええわ。お参りだけやったら寺の外からでもできるから」

 

山門くぐって、さすがの記帳しませんってことはないだろう。

お寺の人でそこまで厳しいく言う?

言わないでしょう。

 

とにかく、山門まで全速力だ。

「ばぁちゃん先に行ってくるわ。」

 

さすが親子だアイコンタクトでわかる。兄ちゃん頼んだでという顔をしている。

まかせとけ、孫の眼病は俺が止める。

 

まずは山門だ。

「山門に走って行くわ。」

 

先にも書いたように、全く運動もしたことのない体に鞭を入れ。

全速力で駆け上がる。

これでもかと、駆け上がる。

なんとしてでも朱印帳に書いて貰う。

なんか決意みたいなものが沸き上がってくる。

 

息が、苦しい。

早くも、息が続かない。

足も止まる。

振り向くと、ばぁちゃんが必死に一歩足を出している。

さすがにプライドが許さない。

ばぁちゃんも頑張ってるのに、頑張るしか無い。

 

意外と遠いな。

 

山門見えてから、なかなか近くにならない。

いやいや、

こんな事で、負けて姪っ子に何かあったらこまる。

息が上がった自分に、更に鞭を入れ、全速力だ!

ダッシュ

自分のことではこんな走ることはないだろう。

ダッシュ

学生のクラブ活動ですらサボってダッシュなんてしたことない俺が。

ダッシュ

山門がやっとのことで、近くになってきた。

 

あの門をくぐれば、なんとかなるだろう。

 

でも、息が続かない。

ハァ、ハァ、

ハァ

負けてなるものか。

ハァ

ハァ

足が止まる。

 

自分のココロに、

鞭を3発、4発と鞭を入れないともう足がでない。

バシバシ心に鞭を入れる。

やった間に合った。

山門の門が開いている。

 

心に打った鞭が、無知へと変わる。

 

ない。

お堂が〜。

どこにいった。

次回へと続く。