■西国 粉河寺 巡礼 第1話-⑥
観音さまの七変化。
粉河寺の伝説。
■ 大伴さんの話(粉河にて)
大伴孔子古(オオトモクジコ)という猟師。
猟師さんなので、獲物を狙っていると、突然眩しい光が・・・!
ここで心を発心して殺生はやめると決意。
よっぽどの光だったのかな。
いきなり殺生をやめると思い立つ位の光だもんな。
決心した大伴さんは、光ったところに草庵、草葺きの小さな家を建てました。
大伴さんはすごいね。
小さいながらも家まで建てちゃって、更に、仏像をつくって供養しようなんて、なんて偉いんでしょうか。
松坂牛に神戸ビーフみんな殺生と言えば殺生ですもんね。
日頃、飽食で食べ過ぎている私も本来なら供養しなければならなですね。
そんな発心した大伴さんの小さな家に、
一人の童子(小さな男の子)がちょっと泊めて貰えませんかと現れ、7日間の昼夜立てこもり千手千眼観音菩薩像をお礼に刻んでくれて立ち去る。
大伴さんは、童子を観音さまであったと思い、千手千眼観音菩薩像を安置して熱心に供養をつづける。
■場所が変わり塩川さんの話。
長者の塩川佐太夫さんの娘が重病になり、そこにまたまた童子が現れる。
娘にご祈祷をすると、娘がなんと元気に回復。
童子のご祈祷の威力はさすがだね。ご祈祷で治すんだから。
感謝しきれない長者からの豪華なお礼を断る童子。
でもでも、貰ってくださいと娘がせめてものお礼にと身の回りにあった。
・自分の箸箱
・緋の袴(赤いはかま)
とりあえず急いだんだろうな、そんなもの渡してもというもを男の子の子供に渡す?
童子は、それを受け取り、
「何かあれば、紀伊国那賀郡粉河を訪ねよ」と言い残し立ち去る。
■また、場所は粉河にもどり
童子の家はいったいどこだろうか探していると、
米ぬかのような白い水が目にとまり、導かれたように行くと大伴さんの草庵に辿り着く。
この辺もいいよね。
白い水が導いてくくれるなんて、(こなのかわ)粉河の由来かな?
大伴さんの草庵には・・・。
そこには、なななんと。
千手千眼観音菩薩像が安置されている。
更に更に、娘のプレゼントの箸箱が手のひらに。
肩には、赤い袴がかかっているではないか。
あの童子は、観音さまだったのだ!
観音さまは姿を変えることができますからね。
大伴さんと塩川さんは、力を合わせ粉河寺を立派になるよう励みました。
・・・・・・
超巨大な寺院となりましたとな。
境内にも童男さんの出現池もあります。
その横には童男堂もちゃんと建てられてますよ。
伝説と同じですね。
↓
境内を川が流れていて、同じ景色を見るにしても伝説があった方がいいですね。
近くの紀ノ川を流れを見ていると日本の原風景のような、もしかしたら本当に童子が現れてもおかしくはないような気がしてきます。
そんな時間軸も楽しめる粉河寺でした。